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ぎっくり腰の治し方

投稿日: 2023年2月10日  | カテゴリ: ぎっくり腰

ぎっくり腰からの回復

 

日常生活を送り続けること

 

治療としての安静は 回復を遅らせる危険な判断

這ってでも動く気持ちをもつ

 

☑世界中の腰痛診療ガイドラインの中でも安静は推奨されていない

 

☑4日以上ベッドで安静にした人は1年以上何かしらの運動障害(何らかの制限)が残っていたとの報告も

  

どうしても動けない状態であったとしても安静期間は48時間以内(2日以内)にすることが早期回復への第一歩だと考えます


痛みで苦しんでいる方にとっては酷なアドバイスですが

ベッドから起き上がり這ってでも動いた方が安静臥床に比べてはっきりと予後はいいです

 

運動とまでもいかなくても日常生活を送り続けることが大事です

 

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Don’t Rest 研究からの裏付け

安静臥床と回復に関して多くの研究がありますがいくつか紹介します

世界中の腰痛診療ガイドラインの中でも安静は推奨されていない

 

ぎっくり腰(急性腰痛)になったケースで

4日以上ベッドで安静にした人は1年以上何かしらの運動障害(何らかの制限)が残っていたとの報告

 

フィンランドの研究 186名を3つのグループ分け

2日間の安静/ストレッチ群/日常生活を続ける

結果:3週間後も12週間後も 日常生活グループがもっともはやく回復

   安静臥床グループが最も回復が遅い


安静にしないこと これがとても重要です

安静:RESTとは

かつてケガの基本処置としてRICE処置

未だに多くの病院や治療院 ご家庭でも行われ続けているRICE処置


腰痛の場合も知らずのうちにRICE処置を行っています


安静にしてアイシングを行ってコルセットで固定する

一般的なぎっくり腰の処置ですね

 

しかし、40年の研究結果からも明らかになっていること

☑安静とアイシング/抗炎症剤の使用 によって

ケガの回復(急性腰痛/ぎっくり腰)が遅れるという事実

 

安静にしない

アイシングしない

湿布や痛み止めは最小限の使用にする

 

早期回復 にとって大事なことは 血流を確保し続けること

 

早期回復の妨げとなる

安静/アイシング/抗炎症剤(湿布/痛み止め)を使用しない

ケガを早く治す方法としてPEACEandLOVE法で詳しく書いているので参考にしてください


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安静:身体で起きること

安静臥床(寝たきり状態)は 全体血流量が50%以下になります

座ったまま(座り続ける)と 約5分後には血流が低下しはじめて

30分後には70%血流低下します


寝ている時間が長ければ長いほど血流循環の流れは悪くなります

 

第二の心臓であるふくらはぎ(血流ポンプ)をつかうこと=歩くこと、と

重力負荷を与えること で身体の血流循環ができる仕組みなので

安静ではなく動くことが大事です

 

運動の基本は歩くこと

つかまり立ちでも誰かに支えてもらいながらでも歩くことを勧めます

アイシング/抗炎症剤

腫れをつくらない 腫れを早く引かせること 

それが早期回復に役立つとされていましたが

腫れを軽減させても 回復期間には影響しないことがわかっています

アイシング/抗炎症剤 は血管を収縮させる作用があります


アイシングを行った患部は24時間経過後でも血流は回復しません

経皮吸収での鎮痛薬(湿布:冷湿布やロキソニンテープ・ボルタレンテープ)も同様です

できるだけ使用を控えることも ぎっくり腰を乗り越えるためには必要な考え方です 

コルセット

『コルセット巻いたらいいよ‼』

ぎっくり腰の話題でのあるあるです

コルセットはどのように考えるか整理してみます

 

急性腰痛にも腰痛のタイプがあります

 

1⃣筋膜性腰痛

2⃣関節性腰痛

3⃣靭帯性腰痛

4⃣骨

5⃣椎間板

6⃣脊柱管

7⃣その他 (脊椎炎・腎機能障害・子宮内膜症)

 

この中でコルセット固定が有効なのは 3⃣靭帯性の腰痛 だけです

コルセット(腰部固定帯)は骨盤を固定させると商品説明されていますが

人体の中でも大きな骨や関節なのでぐるっと締め付けても関節は固定できません

 

先人が 丹田 と名付けた下腹部を締めることで

祭りの時のさらしや腰痛時のさらしのように 

骨盤が安定する/力が入りやすくなるのがメリットです

 

ただ、デメリットもあって

靭帯の損傷程度やケガの仕方によってはコルセット着用が痛みを強くすることもあります

また、締め付けるので患部の血流はかなり悪化します


コルセット経験者の方はきっとお分かりになると思います

外した時の何とも言えない解放感……

 

座位時間と寝ているときは血流低下を防ぐ目的としてコルセットを使用しない

外すことをおすすめしています


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治療や精密検査は必要か??


レントゲン検査やブロック注射など医学的介入治療なくしてもぎっくり腰からの回復は可能です

特に、どうしても仕事が休めない

動き続けざるを得ない状況の方はかえって早く回復できます

 

回復を長引かせる原因は 安静思考ですが

不必要な画像検査での診断結果です

 

画像検査で疼痛の有無はわからない

(腰痛診療ガイドライン)

 

レントゲン検査やMRI検査によって症状と関係ない形状の診断によって

自分の状態は重症なんだと思い込み寝たきりになってしまう方も多いです

 

神戸三宮SORAに来られる方も多くは

腰椎椎間板ヘルニア/変形性腰椎症/分離症/腰椎すべり症 

といった診断名が下された患者さんです

 

実際の症状は違うことの方が多く画像だけの判断ではなく

動きの判断が必要かなと思います

もちろん神戸三宮鍼灸接骨院に問い合わせいただく方の中には

入院先や救急搬送される方もおられます


めちゃくちゃ痛いときにこの記事のように日常生活を送ることは困難な時もあるのを

理解していますが客観的に治療データをみての意見であることをご承知ください

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腰痛にとって意味のない治療法


レントゲン検査

MRI検査

脊髄造影検査(ミエログラフィー)

温熱療法

牽引療法

マッサージ

 

この内容は改めて再度取り上げます

 

神戸三宮鍼灸接骨院 SORA 腰痛外来


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