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ジュニア期の腰椎分離症

投稿日: 2023年2月5日  | カテゴリ: 腰椎分離症

腰椎分離症(すべり症)/腰椎分離症

 

机上の空論ではなく多くの症例を経験しての結論

結論:疲労骨折型の分離症は分離/すべりの骨の状態は症状と関係ない


SORAとしての腰椎分離

 

知ってほしい事実:その1⃣

腰痛の症状がない新体操の選手の大規模調査でも7割に分離症やすべり症がみつかる

➡無症状のすべり症や分離症について運動禁止は必要⁇

 

知ってほしい事実:その2⃣

バレエダンサーは一般の人に比べて分離症:5倍の確立

➡高いパフォーマンスのアスリートにとって分離症やすべり症はケガなのか⁇

 

知ってほしい事実:その3⃣

青年期の分離症については、骨折という事実があっても症状はほとんどない

➡本当の痛みの原因を見つければ分離症は乗り越えられる

 

知ってほしい事実:その4⃣

アクシデントによる腰椎の骨折(新鮮例)であったとして

超音波治療で骨癒合を短縮できる治療がある

 

画像だけで判断しない 

腰椎分離症の整形外科の診断として大事なことは事実として

骨の変形(変性)ともいえる腰椎の分離やすべり症の状態があるということ

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整形外科的な視点:カタチに対しての視点からは 

通常例からくらべると腰椎の変性(分離)や位置関係におけるすべり状態がある状態

 

高い柔軟性や競技特有のフォームをこなすアスリートと一般人を比べること自体

そして、自分ではない誰かと比べること自体がナンセンスだと思います

 

腰痛の症状がない新体操の選手の大規模調査でも7割に分離症やすべり症がみつかる

この結果からも画像所見だけでの診断は非常に誤診の可能性も高く

貴重な競技生活の空白時間(練習禁止やドクターストップ)をつくることを考えると危険だと思います

 

神戸三宮鍼灸整骨院SORAにも分離症の診断されたものの無症状の選手も多く受診されます 

シンプルに考えたいこと

痛くないのに安静や運動禁止にする必要があるのか??

腰椎分離症やすべり症の画像診断より痛くない状態がすべて

 

骨癒合率10%ともいわれる分離状態に固定は必要なのか⁇

 

きっかけとして高所からの転落や柔道の投げ技で畳に打ち付けられてた

サッカーやバスケットのコンタクトプレーでジャンプしてそのまま落ちた

 

そしてその直後から動けなくなって病院に搬送された

このようなはっきりとした機序があり、骨折特有の症状がある場合は

一度に大きなエネルギーが加わってのケガは骨折について検討する必要があると思います

 

大きなきっかけもなく、徐々に痛みが強くなった

数か月の痛みの既往ののちに、画像検査をしたところ腰椎分離症がみつかった

いわば疲労骨折型腰椎分離症/すべり症の症例では画像所見と痛みの原因を考える必要があります

ほとんどの場合レントゲンやMRI検査での診断結果は痛みと関係ない

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分離症としての固定:安静は必要なのか⁇

コルセットで骨の一部が固定できるのか⁇

先日、腰椎分離症と診断されご相談頂いたケースでも

『コルセットは必要ですか⁇』と質問がありました

 

僕は逆に聞き返しました

『どう思いますか?』

 

『骨盤から肋骨にかけて大きなコルセットを使っても背骨の一部が止まるわけないなと思ってたんです』

僕はこの意見に同感です

元々、腰部固定帯といわれるコルセットは腰痛の予防効果としても乏しく

腹圧を高める目的としての利用なので固定ではありません

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いくらオーダーメイドで自分の身体に合ったコルセットをつけたとしても

骨の分離箇所の固定にはならないと考えていいと思います

 

ちなみに相談例では整形外科でのコルセット作成例で7万円でした

金額の大小ではなく、効果があるならいいと思いますがあたかもつけてれば治ります‼

そんな説明でコルセット処方されている現実は問題だと思います

 

整形としてのカタチにこだわるか⁇動きにこだわるか⁇

腰椎分離症の場合

ジュニア期に指摘され、将来の予後として歩けなくなるかもしれないと宣告されます

運動禁止 絶対安静と言われ競技の練習はもちろん学校の体育の授業すら

見学しているケースがほとんどです

ここで僕が思うこと

 

1.歩くことは運動ではないのか⁇

2.運動を制限 安静固定状態で起きる身体の反応

 

歩くことは運動ではないのか⁇

僕にとって、SORAにとって運動(動くこと)の基礎は 歩くこと

ベッドの上での絶対安静や松葉杖を使っての除圧状態の徹底を指示するならまだわかりますが

歩くことが許可されて 運動は禁止

さらには筋内圧的にも 座位での前かがみが最大値になるのに座位に関しては制限されないこと

 

ナッケムソンの姿勢と背骨への重力負荷でも

立位より座位で最大2.75倍になることを考慮しても運動禁止の指示は不適切だと考えます

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運動を制限 安静固定でのからだ

 

コルセットでの最大の効果は動いてはいけないという意識づけだと思います

骨折しているんだ 動いてはいけないそうやって日々の動作にも制限をかけます

固定は運動の反対語で 動かさない状態

身体においては動かさないことで 血流(全身の血流循環)は低下します

 

ケガを早く治すには それが骨折であっても

大事なことは血流を確保して栄養分や修復成分をできるだけ早く患部に送り続けること

 

骨折の急性期は保護期として動作制限をしてもいいと思いますし

骨折の転移によっては入院や安静臥床も考えられますが

疲労骨折型の分離症は基本的に日常生活を送り続けること

 

また、競技の運動は難しい時期でも

有酸素運動をたくさん行う(歩く時間を増やす)ことで早期回復が期待できます

 

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整形外科の判断ももちろん考慮する必要がありますが

カタチにこだわる必要性はなく、動きの中での腰の痛みとしっかりと向き合い

一日でも早い競技復帰を目指すならぜひご相談ください

 

アクシデントによる腰椎の骨折(新鮮例)であったとして

超音波治療で骨癒合を短縮できる治療があります


コルセットで固めて安静にするよりできることを探しましょう


動物らしく動かしながら治す 

ドクターの一言 治療家の誰かの一言で

大好きと思えたスポーツをあきらめることがないように

あきらめる前に一度相談してほしいそれが僕の心からの願いです

 

身体のつくりや海外の診療ガイドラインを含め最新の治療情報を知ったうえで考えること

とても大事だと思います


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三宮 分離すべり症 腰痛治療 SORA


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