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椎間板ヘルニア~いま話題の人工椎間板置換手術を考える

投稿日: 2017年6月5日  | カテゴリ: SORA 診療ガイドライン

最近話題の椎間板ヘルニア。

そして人工椎間板置換術による手術。

ニュースで取り上げられる最近はX-JapanのYOSHIKIさん。

P20170106yoshiki-ogp_0.jpg(参照:日刊スポーツ)

アメリカのロスにて人工椎間板手術を受けたとの報道が流れておりました。

 

X-JapanのYOSHIKIさんの一連のニュースの影響もあって

人工椎間板置換術に関して

最近よくご質問を頂くのでSORAとしての見解を示そうと思います。

 

まず、

人工椎間板置換術も処置の一つであって完治とは程遠く

積極的にオススメすることはできません。

 

頸椎の人工椎間板と腰椎の人工椎間板では少し相違点もあるものの

さまざまな治療手段の一つであり決定的な治療法ではありません。

現実的には現在のところ椎間板ヘルニア治療に

有効な治療手段は除圧運動療法のみ。

 

除圧治療を集中的に取り組んでみて

改善が見込めない場合 また内側性ヘルニアの場合

最終手段として手術に踏み切るといった流れが賢明と思います。 

 

手術のメリット デメリットをよく理解したうえで

判断をすることが何より大事なことです。

 

実際今回の報道の中でも

手術による傷は6週間で部分的な治癒 

        6ヵ月で90%の回復 と。

一見、6週間で部分的に治癒するのかそんな風に思いますがよく読んでみると、

手術による傷の治癒が6週間で

 

左腕から左手に走る電気のような痛みの症状は、

改善にどれだけの時間がかかるのかは現段階では分からない状況。

と、多くのメディアで報道されておりました。

 

頸の激しい痛みや手の感覚異常 

神経症状はとれるかはわからないとの見解。

やってみないとわからない。

イチかバチ。

手術によって神経を傷つけてしまうと取り返しのつかない大変なことになるでしょう。

命がけの手術であっても、やはり、根本的な治療法ではなく対処法の一つ。

 

いくつかのキーワードを中心に人工置換術や椎間板ヘルニアについて

お話ししようと思います。

 

 

椎間板ヘルニアとは??

椎間板ヘルニアをお話しするにあたって

必ず知っていてほしいキーワード

【髄核】と【線維輪】

 

このワードがなくては椎間板ヘルニアを説明できません。

 

髄核と線維輪をいつも臨床においては水まんじゅうで説明をしています。

髄核=あんこ

線維輪=饅頭の皮

 IMG_4135.jpgIMG_4137.jpg

一般的にはヘルニアと聞くと椎間板が飛び出して

神経を圧迫している症状として理解されています。

それに伴い 神経を圧迫している髄核をどうしようか??

神経と髄核(あんこ)の間にどうやってスペースを作ろうか

そんな考え方が主流です。

 

MED(Micro Endoscopic Discectomy/内視鏡下椎間板摘出術)

椎弓切除術や椎間孔切除術

頸椎前方除圧固定術(ACDF)

いずれの場合においても損傷した線維輪に対しての直接的なアプローチではありません。

 

最近定着しつつある内視鏡を用いた手術:MEDにおいても

線維輪にまた新たなダメージを加えるもので長期的な視点でみると

後遺症や再手術 合併症のリスクが高くなります。

mis1.jpg

(画像参照:貢川整形外科)

 

しかし、一般の方にも徐々に浸透しつつある

椎間板ヘルニアは手術しても無意味

治らないことの方が多い と情報も多く流れています。

 

果たして、どうなのか??

椎間板ヘルニアの患者さんをたくさん診させていただく中で

椎間板ヘルニアに関して手術を積極的には勧める事はできません。

 

理由は 椎間板ヘルニアの痛みの原因は

飛び出したあんこではなく 破れた皮にあるから。

 

なぜほとんどの医療機関(大学病院 病院 クリニック 整形外科 整骨院 接骨院)で

このことが話されないか不思議でたまりませんが

そのカラクリは整形外科というワードにあります。

 

整形外科のDr.が以前僕に話してくれた言葉を引用すると

『整形外科の整形・・・形を整えると書いて整形』

『整形外科の仕事は形をどれほど整えたかが手術にとっても大事なこと』

『変形している関節は人工のものと取り換え 折れた骨はつなぎ合わせる』

『それが整形外科としての最大の役割なんだよ』

 

今回の椎間板人工置換術においても

押しつぶされた椎間板が神経を圧迫することを改善する目的で、とニュースで言われていました。

YOSHIKIさんの場合はすでに2009年に

頸椎椎弓切除と

頸椎椎間孔切除手術という荒業に近い命に関わる大手術を受けていました。

 

神経圧迫されている周りの骨を削りスペースを確保することで

神経症状の緩和を狙う手術ですが

髄核と線維輪という観点からみても

直接的な効果的な手術ではありません。

 

ゆえに今回も再発し人工椎間板置換手術という思い切った選択をせざるを得ませんでした。

神経症状(手のしびれや感覚異常 首の激しい痛み)が改善しなければ

もう次は打つ手がないところまで来ているよう状況ともいえます。

 20110908_hernia_1.jpg

日本では保険的適応外や症例数的にも参考になる文献が少なく

米国の文献を見てみると

 

☑手術による神経障害については、

 頸椎前方除圧固定術(ACDF)に比べて

 頚椎人工椎間板置換術のほうがリスクが少なく、再手術のリスクも低かった

 

☑頸部の可動域確保と 隣接椎間関節障害が従来の手術に比べて減少したとの報告が多い

 

ただ、長期で見た場合の人工椎間板置換術に伴う合併症発生(再手術などの追加治療費が必要)が懸念されるとの報告もあり

アメリカの保険会社は、人工椎間板置換術について補償をしてこなかった。

この結果、腰椎人工椎間板置換術の施行件数は、激減している現状もあるようです。

 

※頚椎前方除圧固定術(ACDF)

頚椎椎間板ヘルニアや頚椎症により神経の圧迫があり手術となる場合は、

頸部の前方を皮膚切開し、問題のある椎間板を切除することで(除圧/減圧)する
この方法を頚椎前方除圧固定術(ACDF)Anterior Cervical Discectomy and Fusion という。

 
その後、椎間板を切除したままでは、空洞があいたままとなり脊椎が不安定になるため、

椎間板を切除・取り除いた部位にインプラント(ケージやプレート)や骨(骨移植)を設置し、骨癒合を促し

取り除いた椎間板の部分を動かないように固定をする(前方固定術)

 

IPS細胞が進歩すると本当の人工椎間板ができる日が来ると思います。

その日までは除圧治療が治療法として第一選択されることを願ってやみません。

 


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